声の響の違いを感じてみてください!
最近YouTubeを見ていてたまたま見つけたコブクロの黒田さんのルーティンと発声練習の風景です!
この動画の中で僕が注目したのは、発声指導をしている先生の声と黒田さんの声の違い、それと発声後の黒田さんの声の変化です
2:05あたりから発声が始まります
まず裏声を使って色々な母音、子音の組み合わせで声を出しています
母音や子音によって声帯や声道の形は変わります
なので目的に合わせた母音、子音をチョイスしながら発声をしていきます
そして先生が伝えているイメージワード
「つむじに向かって息を吐いて」
これによって上咽頭のスペースを広く保とうとしています
声の共鳴腔は以前にも書きましたが
・口腔
・鼻腔
・咽頭腔
この3つが主に共鳴する場所です。
そしてこの3つはピッチや母音、子音によってその形は変化しながら共鳴のバランスをとっています
咽頭腔ではピッチによって高い音から「上咽頭」「中咽頭」「下咽頭」と響く位置が変化します
高い音ではより高いところに響きを持っていくのはそのためです
黒田さんが発声を進めていくなかで、響きが高い位置に変化していくのもすごく興味深いです
途中「違う!」と何度も声の出し方を模索していますが、これは響の位置の違いが体感で分かっているから調整していけるのです。
そして発声で声が整ったところで歌っていくのですが、歌になると響きが落ちているのです
その中で先生は「コブクロの世界観になっている」と言っています
それは今まで歌ってきた中で、コブクロの声の音色だったり歌い方が確立されているので、どうしてもそちらに引っ張られてしまうということです
これはコブクロの世界観が悪くて発声の声が良いと言っているわけでなく、そのふたつを融合していくことが大事だとも言っています。
黒田さんは発声の声の方が良いと言っていますが、歌っている本人は発声の時の響の高い位置が歌っていて楽で、良い声だと感じるからです
でもその声で歌われてしまうとコブクロのイメージが違いますよね^_^;
なんだかオペラ歌手っぽく感じてしまいます
そこで、発声の声とコブクロの世界観の融合が大切になってくるのです
それは歌になっても発声時の高い響きの位置を掴んで離さないことが大切です
発声練習は、その感覚を掴むためのトレーニングだと思ってください
僕のレッスンでは、響きも大切にしていますが、それに関係する「声帯」「呼吸」も合わせ意識して発声していきます
動画の最後の方で先生が「息を吹きすぎ」と言っていましたが息を吹きすぎることによって、閉じようとする声帯をこじ開けようとしてしまったり、過度な圧力がかかり無駄な力が入ってしまいやすくなります
ポイントは「小さな声」で発声することです!
少ない息で効率よく声帯を振動させ、響かすための共鳴腔(口腔、鼻腔、咽頭腔)をピッチや母音に合わせ適切な形をとる
こうすることでより繊細に声に意識を傾け、音の核となる部分を作ってゆけます
効率よく鳴った声は笛のように高く突き抜けるように響き、無駄な力は感じられず楽に発声できるのです
この核が出来上がってから肉付けをしていき、色々な音色を生み出していくのです
Perch of Voiceのレッスンではここを丁寧に分かりやすくお伝えしていけるように心がけています
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!
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